映画「朝が来る」を観て

スタッフブログでは「初めまして」です😊キミトナスタッフの長谷部です。特別養子縁組の家庭で育った子どもの当事者です。2019年に開催された第4回目の勉強会ではパネラーとしてパネルディスカッションにも出演させて頂きました。

先日、今話題となっている特別養子縁組を扱った映画「朝が来る」を観て来たのでその感想の3行まとめを。

  • ひかり(実母)が伝えたかったメッセージ「なかったことにはしないで」。
    養親・養子のケアは当事者グループや行政、民間で可能だが、本当に必要な支援は実母。傷ついた心と身体をどう癒し、社会に復帰するのか。本人1人だけの努力ではなく、見守りの目や周囲の理解が必要だと感じた。
  • 現実を変えることの出来ない不甲斐ない自分に、大切な人に謝るために朝斗(養子)・ひかり(実母)・佐都子(養親)がそれぞれ2回「ごめんなさい」と言っていたのが印象的だった。
  • 養子・実子に関わらず、夫婦が子どもを迎えるためには成熟した関係とお互いを思いやる気持ちが必要。家族とは、馴れ合いの関係ではなく他人同士が作る小さな社会。

辻村深月の原作を先に読んでからこの映画の観賞となりました。「特別養子縁組」が扱われているのでなんとなく尻込みをしていましたが、実際に映画を観てみると、とてもよく配慮されており、普通の映画として楽しむことが出来ました。

「特別養子縁組は特別なことではない」というメッセージを発信している私ですが、私自身が少し「特別養子縁組」が世間にどう受け止められるのかナーバスになっていた部分もあるのかなと思いました。

生命力溢れる美しい自然もたくさん映し出されており、綺麗な映画でした😊